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​メキシコの先住民

メキシコの先住民

​スペイン人が到来する前、メキシコにはアステカ帝国をはじめとする先住民たちの国家がありました。しかし1521年にスペイン人コルテスの手によりアステカ帝国は滅亡するとスペイン人の支配が始まります。さらに、彼らが持ち込んだ疫病によって多くの先住民が命を落とし、2500万人いた先住民は100万人まで人口を減らしたと言われています。

現在、メキシコの人口約1億2000万人のうちの3割近くの人が先住民で、メキシコの多様な文化を形作っており、メキシコ社会を見る上で欠かせない存在です。

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先住民のいま

メキシコ各地に70以上の民族がいまだに独自の文化や言語を維持しながら生活しています。例えば国内最南端のチアパス州では、スペイン語だけではなく約9つの先住民言語が話されています。写真は、ベラクルス州の名峰Pico de Orizabaの山に住んでいる先住民です。都会に出て現代文化に溶け込む人も多くいますが、独自の伝統を維持しながら暮らす先住民も多くいます。

​オトミの子供たちと

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​先住民への差別

​メキシコ社会において、先住民が差別にあうことは稀ではありません。2001年には、先住民権利の拡大を要求するサパティスタ運動がチアパス州で起きました。現在もまだまだ多くの課題が残されています。比較的社会的地位の低い職につきやすい、識字率が低い、などの問題があります。ケレタロ州に長年住んでいた先住民オトミの一部は、首都メキシコシティに国内移民として多くの人が移住しました。しかし、彼らの生活環境はいまだ劣悪で、先住民であるが故に質の高い学校へ行くことができない教育問題も存在します。AENNAMは、先住民に対する支援も行っており、メキシコシティで先住民支援を行う団体CIDES Colibríに寄付金を送りました。

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​オトミの伝統的な人形

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